祖父が亡くなり 坊主のバイオテロで始まった2019年

晦日に父方の祖父が亡くなった

ここ数年は酸素ボンベを引きずって主に家の中で過ごしていた祖父

わたしは離れて暮らしているので全部母と父に任せきりだったが 片目が見えず 耳も遠くなってしまい でも祖母を怒鳴ったりしていて みんな辛そうだった

 

秋に母方の祖父の三回忌で帰省した際に買っていったマカロンを とても気に入ってくれ「マコロン、マコロン」と嬉しそうに言っていたので 今回もマカロンを買って帰ったが すでに意識もなく意識が戻ることもなく 棺の中に一緒に入れて燃やされるだけになってしまった(9個中7個は祖母が美味しく食べているはず)

12月31日 枕経

葬儀屋との1時間半ほどの打ち合わせが終わり 21時前に駆けつけてくれた坊主(副住職、45歳)が「住職はインフルエンザなので僕がきました」と言った

ごはんも食べずに続いていた打ち合わせで疲れていた一族だが 空気が張り詰めた感じがした

もともと読経は苦手でなるべく対応する漢字を考えて 気を紛らわすようにしているのだが インフルエンザ怖いなぁ と油断していたら不意の「む〜ち む〜ち」で笑いかけた

たしか 締めはいつもどおり「ジョ〜ジ・ブッシュゥ〜」だったお経 21時半頃にとりあえず無事終了 

1月2日 通夜

発熱してしまった坊主(副住職)がマスクをして登場  坊主の控室は別室だった 咳や鼻をすする音を織り交ぜた読経だった

帰宅次第 "病院と老人を混ぜた味"のうがい薬でうがいをした 

1月3日 葬式

自称インフルエンザから回復した坊主(住職)がきた 曰く「副住職も頑張ってたんだけど 38度出て無理そうだったからわたしがきた」

もう誰もお前の寺から寄こすな という気持ちだった 副住職より低音が良いお経だった 喉が潰れているそうで 偉そうな話がすぐに終わった

1月4日

母がインフルエンザ発症

1月5日

弟 父がインフルエンザ発症

姉とわたしと夫はインフルエンザと診断はされなかったものの微熱・頭痛を発症

わたしは平熱に戻るまで5日を要した

 

完全にバイオテロである(なお 祖母は無傷だったよう)

 

バイオテロは、細菌やウイルス、毒素などの生物剤を意図的又は脅迫的に投射・散布することによって、政治的・経済的・宗教って気なパニックを引き起こすことである。

バイオテロ対応ホームページ  厚生労働省研究班) 

 

故人の死を悼む 残された者が心の整理をするための各種儀式だと思うのだが インフルエンザ感染の恐怖に怯え 鼻すすり読経に耐える各種儀式になった

坊主の収入構造がどうなっているのか知らないが インフルエンザを発症したなら 同じ宗派の他の寺に頼む という普通の人なら考えつく対応は取れなかったのか

時期が時期だったこともあり家族葬だったのがせめてもの救いだが 親戚は高齢者が多く下手したら次の死人が出るんじゃないか と思った

 

2月に四十九日法要がおこなわれる予定だ

素直に数えれば2月17日 日曜日(先勝)なのだが 坊主と調整したところ 2月11日 月曜日(三連休最終日)という日取りになったそうだ わたしはマスクをして参加すると決めた

 

こんな傲慢な商売でもベンツが買えると言われる寺商売は羨ましいが SkypeFacetimeでのリモート読経や 読経の代わりにエミネムを流す法事が増える等して 競争の中で苦しみ もう少しユーザー目線に立った商売になればいいと思う

 

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