ささくれを剥いただけなのに

5月28日、前日に実施するはずだった定例の会議が前の会議が延びたとかで散々待たされたにも関わらず延期になり、朝から苛立っていた。左手の中指にできていた分厚目のささくれが、何かにつけて布類に引っかかるので、雑に剥いた。

翌日少し痛いかな、と思ったがこれまでもささくれを剥いたら少し痛くなることはあったので、あまり気に留めなかった。

日曜日、なかなかに腫れてきて、触っていなくてもジンジンと痛くなってきた。イライラしながらキーボードを叩いて、溜めていた仕事をしたのが良くなかったか…。少し調べると爪周囲炎というそのままの名前があり、痛みで寝れなくなることもあるという。生理痛用に買っていたロキソニンを1錠飲んだら、痛みがマシになったので、最近ハマっているスーパーメトロイドを少しプレイしてから寝た。

月曜日、ささくれを剥いただけなのに皮膚科へ行った。自分の用事で病院に行くのは久しぶりだった。「ささくれ剥いて痛い」と言って差し出した中指をボールペンみたいな診察用の金属の棒で押された。当然痛かったが、「菌が入ってしまったみたいだね〜。塗り薬と飲み薬出しておくからまた来週きてね。」と言われた。押す必要があったのかは今でも疑問だ。

薬を飲んだり塗ったりし始めた翌日、これまで以上にパンパンに腫れてきたので、中指の第一関節がなくなったらたまらん、と病院へ電話をした。「薬が効いてきてるってことだと思うけど、1日様子見ても変わらなかったら病院に来て」と言われた。その日は、少し何かが当たるだけでも痛くて、不便だった。翌日、パンパン具合は変わらなかったが、痛みがマシになった気がした(麻痺しているようにも感じたが)ので、手が濡れたら絆創膏を剥がして、塗り薬を塗って新しい絆創膏を張る生活を続けた。これは、ただただ面倒だった。

薬を塗り始めて5日ほどで痛みはマシに、7日ほどでピッカピッカの新しい皮膚(先生曰く「非常にいい皮膚」)が見えてきた。1週間後に再度病院に行く約束だったので、昨日行ってきた。晴れて、「もう大丈夫!洗い物もゴム手袋しなくていいよ!」と言ってもらえた。

薬代と2回分の診察で約2500円。ささくれを剥いただけなのに。

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2020年の残りは、ささくれを剥かないように心に潤い、ささくれができないように指先に潤いを意識しよう。