また器を割ってしまったので、ついに器に使える金継ぎセットをポチった。
準備
それでは、金継ぎされるメンバーの紹介だ。
エントリーNo.1 増渕篤宥さんの器
買ったのは東京で働き始めて数ヶ月して、少しお金がなんとかなり始めた2014年9月。北区の墓地が見えるワンルームにひとり暮らしだったけど、器のおかげで良い生活感があった。
割ったのは、2019年の引っ越し。大事な器だから、新聞紙で包むだけじゃなくてタオルでも包んで万全を期したはずなのに割れた。
エントリーNo.2 小さめのプレート
買ったのは2014年11月に母と行った名古屋ドームのドームやきものワールド。色違いで濃い緑色のプレートも買った。
割ったのはNo.1と同様に引っ越し。同じように包んだ色違いは割れなかったのに…。
エントリーNo.3 宮田竜司さんの器
買ったのは2019年4月30日に姉カップルと弟と行った益子陶器市。雨模様だったけれど、傘なしで元気に回って色違いも買った。
割ったのはNo.1とNo.2と同様に引っ越し。もう引っ越しのとき器は自分で運ぶ。
エントリーNo.4 黒マット皿
買ったのは2018年10月に友人と梅酒市に行った上野公園で、同時開催していた器のイベント。和食も洋食もイケる最高の器。
割ったのは、2020年1月1日。お節をのせたのが最後になった。
エントリーNo.5 手作りのカトラリーレスト
作ったのは先日の七輪陶芸のとき。ちゃんと粘土の重さを測って作ったわたしにしては丁寧な作品だった。
割ったのは2020年9月28日。リビングの机にこれ見よがしに置いていたら猫にオモチャだと思われて落とされたよう。しまっていなくてごめん。
エントリーNo.6 量産型の青い器
2つになるように買い足したり、同じデザインの大きいサイズを買い足したので買った時期ははっきり覚えてない。
割ったのは、2020年10月1日。たぶんバランス大丈夫!と水切りにのせたら、バランス取れなくて割れた。彼が割れたのを機に、金継ぎを決意した。
以上の生まれも育ちもバラバラな面々を金継ぎしていく。
前処理
説明書とYouTubeに従い、長袖に手袋をして生漆を扱う準備が整った。
割れて生じた断面全てに漆を塗っていく。
物によって塗りやすい、塗りにくいがある。
漆が関係ないところに染みていきそうなもの(釉薬がない、など)は、マスキングテープでガードしてから塗る。自作のカトラリーレストだけ明らかに染みていきそうだったのでマスキングテープを貼った。
塗ったあとにティッシュで拭き取って塗り作業は終了。全部塗り終わるのに1.5時間かかった…。
塗った後は漆風呂に入れて1日寝かせる。この間で漆が乾くらしい。
(乾けばいいだろう、と省スペースのため重ねた)
接着
翌日、麦漆での接着工程を実施。
ここで初めてキットに含まれていないものを使う。小麦粉と水。
ヘラでこねて、生漆を追加してガムくらいの硬さにする。
簡単そうなプレートからやってみた。(前工程で塗った漆がわりと染み込んでた…)
プレートは比較的容易だった。
くっつけた器はマスキングテープで固定する。
量産型の青い器も割れ方が綺麗だったので、簡単にくっついた。
2時間かけてくっつけた面々を平たいダンボールに変更した漆風呂に入れて、1週間以上待つ。
マスキングテープで固定したものの、変なくっつき方をしてしまい魔改造にならないといいなぁと思いながら、猫の手が届かない棚へ安置した。
(つづく)