金継ぎで器を復活させる!②

さて、前回から1週間少しが経過したので次の工程だ。

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ちなみに1週間の間で2回くらい霧吹きで漆風呂の中のタオルを濡らした。

欠けの補修

明らかに欠けのあった2つは、次の工程に行く前に刻苧(コクソ)で欠けを補修した。

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麦漆に木粉と砥粉を混ぜて固めにしたものが刻苧。

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欠け、埋まった。
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こちらも小さいけど気になっていた欠け、埋まった。

余分な麦漆を削る

ふつうのカッターでガリガリ削っていく。

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カッターが器の曲線と合わず、刃のところがぴったりフィットとはいかなかったが、硬い物を当てて力を入れれば削れたので意外に大丈夫だった。

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削り終わった見た目がそれっぽくなって、一気にテンションが上がった。

手袋についた麦漆がベタベタついてしまった裏側も、削る工程で多少きれいにできたけど、まだ汚い…。

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結局、他の器も削ったら欠けが気になったので、刻苧で欠けを埋めて漆風呂で1日放置。 

錆漆を塗る 

砥粉と生漆で作った錆漆を塗る。平らに仕上げる目的らしい。

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不器用なもんで、平らにするどころか少し厚めになった。前行程で削った後の細さがそれっぽくて嬉しかったのに、また太くなってしまった。
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少し悲しい気持ちになりながら、漆風呂に入れて1日以上放置する。

塗り

黒色漆の「塗り」の前に、錆漆を塗った表面を平らにするために耐水サンドペーパーを当てる。結構時間がかかったが、またそれっぽい見た目になったので嬉しい。
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裏側のうすら汚く残っていた汚れも耐水サンドペーパーで綺麗になった!耐水サンドペーパー大好き。

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黒色漆を作った。
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塗ってみたらまた太くなった…。

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筆の手入れを誤ったのか、筆が全然細くなってくれないので、"すごく薄く"塗らなくてはいけない弁柄漆の行程の前に百均で細い筆を買っておこうか…。

動画で行程を確認したら、表側と裏側は別日に塗ったほうがいいとのことだったので、漆風呂に入れて1日放置する。翌日裏面を塗って、1日待ったらついに金粉をつける行程なので待ちきれなくなってきた。

とりあえず魔改造にはならなさそうで安心した。

(つづく)