前回からの続き。
裏面に、前回と同じように黒色漆を塗って、漆風呂に入れて1日以上放置する。
仕上げ
翌日、黒色漆を耐水ペーパーで少しこすって、弁柄漆を塗る。
付属の筆はご機嫌を損ねてしまったので、七輪陶芸の時に使わなかった細筆で(私なりに)細く薄く塗った。
漆風呂に入れたりはせず、そのまま真綿で金粉をつける。
真上からつけると、当然だが弁柄漆がついてしまうので「横からそおっとつける」と書かれていた。横からつけてみたつもりだが、弁柄漆がつくのに金粉がつかない。金粉が隙間なくついたら、真綿をくるくる回すと書かれていたのでくるくるしたら、指先が金粉メイクされた。C3POみたい(本当は要手袋!)。
金というより赤色の弁柄漆が目立つ…。あまりにうまくつかないので、綿棒やらティッシュやら活用したが、金粉はうまくつかない。
黒い器も挑戦してみたが、新しい柄を描いてしまった。これは魔改造だ…。
2つの器に金粉をつけてみて”わたしには金はまだ早い”という結論に至った。2つの器で付属の金粉をふんだんに使ってしまったため、残りが少なくなってしまったのもあり、他の器は黒色漆で止めることにした。(金をつけずに、黒色漆や弁柄漆でも良いとのことだったので)
実食
漆風呂で一休みしてもらった翌日から、早速現場に戻ってもらった。
量産型青い器は、マスキングテープを駆使して黒色漆を塗ったので線をとても細くすることができて、見栄えが良くできた方だ。「必要に応じてマスキングテープを」と書かれていたが、不器用なので基本マスキングテープが必要だったようだ。
魔改造してしまった黒い器。塩焼きそばを載せたらオーラ出まくり塩焼きそばになった。料理に迫力出せるので、これはこれで良し。
一番思い入れのある増渕さんの器。スープをよそってみたが、漏れることもなくちゃんと使えた。新しい模様で個性が強くなり、これはこれで良し。
まだ食卓では使っていないけれど、ペア復活の緑系の器たち。ペアだと可愛さ倍増。
手間暇かけた分、多少不細工でもこれまで以上に可愛くなってしまった。時間もかかるし、金粉のつけ方は練習が必要だが、大好きな器を復活させられる金継ぎ最高だった。
みんな、食卓におかえり〜!